「うちの子、絵が下手?」と悩む前に知ってほしい発達の個人差と親のNG対応

はじめに:子どもの「絵が下手かも…」と悩むママへ

「お友達の子はもう上手に人の顔を描いているのに、うちの子はまだグルグルばかり…」「もしかして発達が遅れてる?」そんな
不安や焦り、感じたことはありませんか?

SNSや保育園・幼稚園の作品展などで他の子の絵を見る機会が多く、「うちの子の絵、ちょっと変かも?」と心配になるママはとても多いです

今回は、子どもの絵の発達の個人差、親がついやってしまいがちなNG対応、そして今すぐできるサポート方法について、わかりやすく解説します。

子どもの絵の発達には「大きな個人差」がある

年齢ごとの発達の目安

まず知ってほしいのは、「子どもの絵の発達には本当に大きな個人差がある」ということです。

2歳ごろ:ぐるぐる・点・線

この時期は、まだ「何かを描く」というよりも、クレヨンやペンで紙にぐるぐると線や点を描くこと自体を楽しんでいます。
「描く=楽しい!」という経験が大切です。

3歳ごろ:丸や顔らしきものが登場

丸が描けるように、顔のようなものが現れ始めます。
でも、まだまだバランスはバラバラ。目や口が顔の外に置いて、色も自由です。

4~5歳ごろ:人や物の形が少しずつ

この頃になると、顔に目・鼻・口がつき、手足が出てきたり、おうちやお花など身近なものを描くようになります。でも、
細かい部分やバランスはまだ未完成です。

発達のスピードは本当に人それぞれ

「お友達はもう上手に描いているのに…」と比べてがちですが、絵の発達は本当に個人差が大きいものです。早い
子もあれば、ゆっくりな子もいます。

特に男の子は女の子よりも細かい作業が苦手な傾向があり、絵の発達も遅いことが多いです

ママがやりがちなNG対応3選

「うちの子の絵、もっと上手になってほしい!」
そんな思いから、ついやってしまいがちなNG対応を3つご紹介します。

1.他の子と比べてしまう

「○○ちゃんはもっと上手に描けるのに」「お友達はもう人の顔が描けるよ」
こんな言葉、つい口にしてみませんか?

比べられることで、子どもは「自分はできない」「ダメなんだ」と自信をなくしてしまいます。 子どもは「
比べられない」「認めてほしい」と思っているのです。

2.「もっとこう描いて」と細かく指示する

「顔はここに描こうね」「手は5本だよ」「もっと大きく描いてごらん」
大人の理想通りに描こうとすると、子どもの自由な発想や表現力が予想されてしまいます。

絵は「上手に描く」ことよりも、「自分らしく表現する」ことが大切。
ママの期待や指示が強すぎると、子どもは「絵を描くのが楽しくない」と感じたことも。

3. 作品を否定する

「なんでこんな色なの?」「これ何を描いたの?」
否定的な言葉や、疑問形で詰まってしまうのもNGです。

欠陥は「自分なりに一生懸命描いた」のに、否定されることで「どうせ描いてもダメなんだ」と感じてしまいます。

子どもの絵を伸ばすために、ママができるサポート

では、どんなに立ち関われば、子どもの絵の力や自己肯定感を伸ばせるのでお願いしますか?

「上手・下手」より「楽しかった?」を大切に

「すごいね!」「上手だね!」も嬉しいけど、それ以上に
「描いて楽しかった?」
「どんな気持ちで描いたの?」
「この色、きれいだね!」
と、子ども自身の気持ちやプロセスに寄り添う声かけが大切です。

絵の内容のストーリーを聞いてみる

「これは何を描いたの?」ではなく、
「この絵にはどんなお話があるの?」
「ここはどんなところ?」
と、子どもが自由に話せるように取り組んでみましょう。

の絵について話すことで、「自分の表現が認められた!」という満足感と自信につながります。

一緒にお絵かきを楽しむ

「ママも描いてみようかな」と、一緒に絵かきを楽しむのもおすすめです。
大人も自由に描くことで、子どもは「絵は自由でいいんだ」と感じられます。

「ママの絵も変だね!」なんて笑い合える時間、子どもの心が育てられます。

よくある質問Q&A

Q1. 何歳になっても顔が描けない場合、発達の問題は?

A. ほとんどの場合、個人差の範囲です。
なお、言葉や運動面など他の発達にも気になる点がある場合は、専門家に相談してみましょう。

Q2. 絵を描くのが嫌いな子ならどう接すればいいですか?

A.無理に描ける必要はありません。
お絵かき以外にも、粘土や積み木など手を使って遊びを取り入れて、自然と表現力が育ちます。

Q3. 作品を飾ってるって本当?

A. はい!子どもの作品を家に飾ると、「認められている」と感じて自己肯定感がアップします。
リビングや冷蔵庫など、家族みんなが見える場所がおすすめです。

ママの「見守る力」が子どもの自信を育てる

「上手に描いて」「
他の子みたいに…」という気持ちもわかりますが、焦らず、比べず、たくさん認めてください。

ママが「見守る力」を持つことで、子どもはのびのびと自分らしく成長していきます。

まとめ:子どもの絵は「その子だけの成長記録」

「うちの子、絵が下手?」と悩む前に、
・発達の個人差はとても大きいこと・
比べたり否定したりしないこと
・プロセスや気持ちを大切にすることを
思い出してください。

任天堂が「絵を描いて楽しい!」と一日を、ママも一緒に楽しんでくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました!
「うちの子の絵、こんなに可愛い!」など、ぜひコメント欄でエピソードをシェアしてください

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