離職率軽減!保育士が楽しく学ぶ「絵から読み取る子ども支援」 

保育現場では高い離職率が問題になっています 

保育の仕事は過酷です。でも保育士さんが楽しく学べることで、やりがいが生まれ、楽しい保育へと変わった例が、多く聞かれます。それは、 **絵を読み取り、子どもを理解が深まった絵を聴く手法を習得したからです。

この手法は、子どもの絵を「単なる作品」としてではなく、「心の声を聴くツール」として活用。子どもの内面理解や支援に役立つと、多くの保育士から支持を集めています。


絵を聴く保育のメリット

「絵を聴く保育」には、以下のようなメリットがあります。

「なんでこの子、最近元気がないのかな?」「どうして友だちと上手く遊べないのかな?」。そんな保育士の悩みに、「子どもの絵が答えをくれる」 ことがあります。ある日、いつも活発なAちゃんが真っ黒な絵を描きました。お父さんに話を聴いてみると、家庭内の問題に不安を感じていたことがわかったのです。残念ですが、その後、お父さんはシングルファーザーとなりました。しかし、おばあちゃんにも協力してもらい、大好きなお父さんとの時間が、もてるようになってから絵が変わってきました。

 まっ黒な絵を見て「なにかいたのかな?」と聞いても何も答えなかったAちゃん。おいもほりの日お絵描きをした時、ぐるぐる丸を見て「おいしそうなお芋だね」とことばがけすると、おおきくうなづきました。そして「ぱくぱく おいしいな!」と食べるまねをすると、どんどんぐるぐる丸を描きはじめたのです。

 塗りつぶしは絵の泣き顔と言われますが、発散して浄化される作用もあります。もし、Aちゃんのように悲しい気持ちの絵に出会っても、心を包み込むように受け止め、必要ならば抱きしめてあげましょう。

「でも私、絵が苦手で」そんな心配は無用です!必要なのは、マーカーと紙」、そして「子どもの話に耳を傾ける気持ち]だけ。実は、 保育経験が浅い先生の方が、先入観なく子どもの絵に向き合えるメリットもあります。

  0〜2歳までは、しっかり立って描くことをお勧めします。

握りやすい画材で「描いた!」と達成感のあるものがいいでしょう。

お絵描きはじめの一歩 「お勧め画材 ベスト3」をご覧くさい。

おやつの後の15分、午後のちょっとした空き時間。「時間がない」という方も、

少人数から始めれば無理なく実践できます

子どもと11で向き合う貴重な時間にもなります。

こどもたちは、「先生やママをひとりじめ」できて

一層、信頼関係が深まります。

実践例から学ぶ

ケース1歳児クラスでの実践 

毎日のように「お話聞いて」と順番無視して、人を押しのけて

絵を描きたがっていたBちゃん。

みんなが描きたがるのが同時で、3歳児クラスは先生は手が回りません。

「なかなかゆっくりお話を聴いてあげれれなくて、気がつけば塗りつぶしてて」と、保育士3年目の先生。

絵を描く時間に1番に誘ってみたら!」とアドバイスしました。

すると、お友だちと遊んだ楽しい絵があらわれて

「うれしくて、うれしくて抱き合いました!」と笑顔で話してくれました。

驚くことに、トラブルが多かったBちゃんは、少しずつ落ち着いて過ごせるようになったそうです。

ケース24のYちゃん

人前で話すのが苦手だったYちゃん。絵のお話を聴く時間を重ねるうちに、

自分から「先生、見て!」と絵について話せるように

その自信が普段の活動にも広がっていきました。


明日から始められる3つのステップ 

詳しく知りたい方は、>>改訂版「絵を聴く保育」をご覧ください

Step1:環境づくり 

マーカーと紙を用意

子どもの目線の高さのテーブル

リラックスできる場所の確保

Step2:ことばがけのコツ 

「これなあに?」と優しく問いかける

子どもの言葉をそのまま受け止める

一緒に想像を広げる

Step3:記録の取り方 

日付と名前を控える

子どもの言葉をメモ

気になる様子があれば書き留める

最後に 

絵を聴く保育は、特別なものではありません。 **日々の保育の中で、子どもの心に寄り添うためのツールの一つ** です。一人の子どもの絵に耳を傾けることから「新しい発見や気づきが生まれるかもしれません。

明日から、あなたも始めてみませんか?「子どもたちの心の声に耳を傾ける素敵な時間が、きっと待っていますよ。

#絵を聴く保育 #子ども支援 #保育士の学び

【関連リンク】

絵を聴く保育研究会

実践事例集

研修情報​​​​​​​​​​​​​​​​

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