そもそもいつ頃から絵が描けるの?
保育園で0歳児クラスを担任すると「はじめてのおえかき」の瞬間に立ちあえます。
結論からいうと、満1歳前後にその瞬間はやってきます。どんな発達と関係しているのだろう?と毎日の個人記録を参考にまとめると
・つたい歩きができる
・指差しをする
・三項関係が成立(ものを見て「あったよ」というように大人の顔を見るアイコンタクトができる)
・食事の嗜好ができて嫌なものは食べない
・穴に入れるおもちゃやひっぱるおもちゃで繰り返し遊ぶ
などの発達の記録の頃に共通して、ペンを握って手を動かして目で紙を見て軌跡をしるすおえかきの瞬間が訪れています。
「はじめて歩いた日」があるように「はじめてのおえかき」も感動的な瞬間です。
まずは、誕生からの手指の発達を中心にまとめた動画をご覧ください。私の孫のあおむしくんの記録です。
どんな画材がいいの?
おすすめの画材と環境設定
① 紙は四つ切りサイズ
すべりのいいカレンダーに裏や模造紙もおすすめです。腕の動く範囲が描く範囲です。紙にちょうどにおさめようなんて思ってませんので汚れると嫌な方は、画板をお勧めします。新聞紙のまわりにガムテープをまいて補強して使うのもいいですね。
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② マーカーは握りやすく安全なもの
サクラふとふとマーカーは洋服についてもおちやすいです。子どもは、すぐに口に入れますので安心なインクのものにしたいですね。そして、このマーカーは4歳くらいまで使えます。
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3色紹介してますが、発色がよくて劣化(黄色は薄くなる)のない私のお気に入りでもあります。
保育士さんたちが開発したプチマジーもおすすめです。
③机は肘から下の高さ
おえかきは全身運動です。立って描いてもらいたいですが、イスに座って描く時もしっかり足の裏が床につき、肘から下に紙がある状態にすると描きやすいです。
④ 大人(保育士・親など)描かせる人に余裕がある時間
これは1番大切かもしれません。イライラしたり、時間のない時、気を使いながら描かせるとろくなことになりません。(経験者は語る・・)
*参考 大きなスケッチブックに、プチマジー(赤とピンク)ふとふとマーカー(緑)ホワイトボード用マーカー(青)
クレパスよりなぜマーカーを勧めるの?
乳幼児期には感触遊びを始め色々な描画活動の画材をに触れることが大切だと思っています。
クレパスもその画材の1つで、利点として、洋服につかないので、数名の子どもたちと一緒におえかきする機会などでは私も使っていました。安全なクレパスも販売されているのでクレパスを否定しているわけでも禁止しているわけでもありません。
・筆圧の弱い子どもたちが描いた場合・紙に軌跡がつきにくい。
・絵の具やたんぽ筆を使う場合には用意や後片付けがとても大変である。
などの理由から手軽に安い値段で多くの回数を経験させてあげられるマーカーは便利な道具であるといえます。
そして視覚的にも『描けた!』と子どもの視覚からも達成感があるのではないかと思います。
Udemy動画講座でも詳しく説明しています。(ホームページトップからご覧ください)
おえかきは日常的にしたい活動
いろいろな画材や感触遊びを体験させることの基礎として、「おえかきは日常的にしたい活動」つまり毎日おもちゃで遊ぶように、歌を歌うようにおえかきする時に、保育園では子どもも満足、手軽で安い、扱いやすい方法として、1色のマーカーで描く対話的描画活動が先輩方の知恵として私も実践してきました。
画材については、「なぜ?」と思ったら描いてみるといいです。
・新しいマーカーより少し先がつぶれえてるのが描きやすい
・画用紙よりカレンダーの裏がすべりがいいが、インクがすれる
・小さい紙だとダイナミックな絵ははみでる。机が汚れる
数々の失敗が経験となった先人の知恵をお試しください。子どもたちの気持ちもわかります。
おすすめ画材と環境設定
発達別描画環境設定
私の経験をもとに作った子どもに適した画材、紙の大きさ、ペンの紹介、机の高さなどの環境設定表です。
描いてみると
まとめ
・おえかきは日常的にしたい活動で回数の保障をしやすい環境設定が必要
・マーカーは保育園では子どもも満足、手軽で安い、扱いやすいのでおススメしたい
・実際に描いて実践すると理解が深まる
汚れない・怒らない・慌てないために準備万端で「はじめてのおえかき」を楽しんでください。
🌸基礎から絵を聴く保育を学びたい方は、無料コンテンツがありますので、Udemy講座をご覧ください