2歳!『こんな絵は注意』育児に役立つ4つのパターン」

2歳児の絵から見える心と身体

 こんにちは!今日は「2歳児の絵から見える心と体のサイン」についてお話しします。

 お子さんや保育園の子どもたちの絵を見て「これって大丈夫かな?」と感じたことはありませんか?

 実は子どもの絵は、言葉にできない気持ちや体の状態を教えてくれる大切なメッセージなんです。でも安心してください!

 今日は子どもの絵の読み解き方と、それをどう子育てや保育に活かせるかをお伝えします。


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絵はすべて遊び:お絵描きの始まり


 まず大切なことは、「絵はすべて遊び」だということ。1歳の子どもにとって、ペンのキャップを開け閉めしたり、紙に点を打ったりするのも立派な描画活動の始まりなんです。

 自転車の練習を思い出してください。最初からペダルをこげましたか?まずはベルを鳴らしたり、サドルに座ってみたりしますよね。お絵描きも同じなんです。

子どもの絵に現れる4つのパターン

それではこれから、子どもの絵に現れる4つのパターンについてお話しします。でも忘れないでください。どんな絵でも必要以上に心配せず、楽しく描く経験を重ねることが一番大切なんです!

パターンA:心も体も安定している絵

理想的な発達を示す「パターンA」の絵です。特徴は、滑らかな線、きれいに閉じる丸、力強くて勢いのある線、紙いっぱいに描かれていることが多いことです。

2歳のJくんの例をご紹介します。運動が大好きで外遊びが得意なJくん。「桃太郎ごっこ」を楽しんだ後、突然「お絵描きする!」と言って、見事に閉じた丸を描きました。この「丸が閉じる瞬間」は表現の幕開けとも言える大切な発達のサインです。

パターンB:体に弱さがある絵

次は「パターンB」です。心は安定しているけれど、体にまだ弱さがある場合に見られる絵です。特徴は、ひょろひょろと揺れる線、筆圧が弱い、丸がきちんと閉じない、小さなモチーフがたくさんです。双子のMちゃんとRくんの例をお話しします。最初は二人とも坂道をやっとの思いで降りてくるような足腰の弱さがありましたが、絵を描き始めると、弟のRくんは早く丸が閉じるようになりました。

パターンC:心が落ち着かない絵

「パターンC」は、体の発達は順調だけど心が落ち着いていない場合です。特徴は、動きが早くて勢いがある線、コントロールが難しい線、ノンストップで描き続ける、いきあたりばったりな線です。この絵が見られる理由は主に2つ考えられます。1つ目は、描画経験が少なく、絵とイメージがまだ結びついていないケース。2つ目は、発達的に「なぐりがき期」であるケースです。

パターンD:心も体も自信がない絵

最後は「パターンD」、心も体も自信がなく辛い状態を示す絵です。特徴は、描かない、または小さく描く、弱い暗い線で描く、塗りつぶしが多い、もじゃもじゃ線、くねくね線、ぐちゃぐちゃ線です。これらの絵は子どもからのSOSのサインかもしれません。このような絵を見たときは、まず愛着関係を深め、抱っこや触れ合いを増やしましょう。

まとめと実践アドバイス

さて、4つのパターンをお話ししましたが、大切なのは「子どもの絵は変わる」ということです。その日の気分や体調によって線は変わるものです。実践のポイントをおさらいしましょう:

  1. お絵描きは日常的な楽しい遊びにする
  2. 描き方を教えたり、見本を見せすぎたりしない
  3. 絵をヒントに生活や遊びを豊かにする
  4. 言葉だけでなく、表情や動きも含めた「絵を聴く」対話を大切に
  5. 一枚の絵で判断せず、描画経験を増やす

お絵描きを楽しむためのポイント

準備するものは、四つ切りやA2サイズの大きな紙、みんなで描くなら模造紙と、プチマジーやふとふとマーカーなど、小さな手でも扱いやすい太めの描画材料がおすすめです。

 子どもの絵は心と体を映す鏡です。でも、あまり神経質になりすぎないでください。お絵描きは何より楽しい遊びであり、コミュニケーションのツールです。

 子どもの絵からのメッセージに耳を傾け、その子に合った関わりで、豊かな表現力と創造性を育んでいきましょう!

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